べらんめえ映画道場、何年かぶりで、再開場いたします。もう、何年開いていないのか、わからなくなってしまいました。中断以降では、途中まで書いた文章もありましたが、最後まで行き着きませんでした。で、今回調べてみたら(オーバーな)、新刊が出るたびに再開し、また中断するパターンでした。情けない、です。まあ、そういうことです。その間の経緯については、例によって一切弁解はいたしません。
ということで、早速本題に入ります。というより、早速宣伝に入ります。

あの日プロ(日本映画プロフェッショナル)大賞の本が出ました。タイトルは、「映画賞を一人で作った男 日プロ大賞の18年」(愛育社刊、価格・1890円、税込)。たいそうなタイトルですが、要するに日プロ大賞の18年にわたる中間報告的な本です。ご存知のように(強引に、そういう前提にしてしまいますが)、日プロ大賞は2002年に開催されたとき以来、その後授賞式は開かれていません。この09年までは、選考のみではありましたが、とりあえず持続はされていました。

結果(当日の入りのこと)は、かなり厳しかったですね。ちょっと、ショックを受けたほどでして、まあ私の認識の甘さを思い知らされました。理由は一つ。7年間、授賞式を行わず、その間の観客の動向を全くわからなくなっていた私の読みに、大きな狂いがありました。これ以外にありません。まあ、何らかの罰を受けたんでしょうね。どこからの罰かは、わかりませんが。とにかく、大きな赤字を含め、この2週間、ズタズタでした。
そうしたこととは別に、反省点の一つ。当日は4作品を上映したんですが、これが長すぎた。1作品平均で、ほぼ2時間。この長さが、トークショーに影響してしまったわけです。当初、トークショーを1時間ほど予定していたのですが、劇場サイドから、以下の指摘がありました。「そのスケジュールだと、最終回が終わるのが朝の7時台になってしまう。そんなに遅いと、観客は映画を最後まで見ずに帰ってしまう。だから、トークショーの時間を削ってほしい」と。そんなものかと、わたくし、納得いたしました。そういう作品を選んだ私が悪いのである。当然ながら、その時点ではもう、作品を少なくすることはできません。トークショーの時間を、半分にしました。しかし、これがまたトラブルの元になったのです。
伊藤さとりさんの総合司会で、私、荒戸さん、奥山さんと呼び出され、壇上で話し始めたのはいいのですが、何せ時間が短い。全く唐突に終わってしまい、というか終わらざるをえず、「メンバーから、ベビー級の試合に見えたが、第1ラウンドで試合放棄の感じ」(その場にいた日プロ大賞選考委員の磯島治之氏)だったという。
いや、壇上で感じましたよ。これは、消化不良だと。で、しぶしぶ3人は楽屋に戻りました。トラブルは、その後に起こりました。伊藤さんに、ある男性が食ってかかったという。以下、伝聞。男性は、トークショーを見に来たのに、もう終わってしまうのか。もっと、トークを聞きたいと、猛烈に怒りだした。まあ、プロの伊藤さんがその場をうまく収めてくれたから良かったものの、これはある意味、当然の抗議だったと思う。実は、その方はトークショーに少し遅れてきたらしいけれど、こちらとしては、予定どおり1時間バッチリやりたかったわけだ。こうしたことは、楽屋にいたので全く知らなかった私、荒戸さん、奥山さんでしたが、その男性はもちろんのこと、劇場に大枚を払って来ていただいた全員の方に、短かったトークショーに関して、この場を借りて改めてお詫びしたいと思います。中身的には、荒戸さん監督の「人間失格」について、奥山さんの新作などについてお話を聞きましたが、荒戸さん、奥山さんのお二方にも、本当に失礼な幕切れで、謝りたいと思います。
さて、そんなこんなで、反省点だらけのイベントになってしまいましたが、来年に向けて、新たなる日プロ大賞を始動しなければなりません。幸い、チラシでボランティア募集をしましたところ、何人かの方から応募のメールをいただきました。ありがとうございます。さらに、ボランティア希望の方や、日プロ大賞自体への質問などございましたら、下記アドレスまでお願いします。
さて、肝心要の「映画賞を一人で作った男 日プロ大賞の18年」ですが、本屋への配本、ネット予約体制など、若干遅れているようです。ですので、ご購入を希望される方も、出版元の愛育社(電話:03‐3291‐8600)までご一報くだされば、すぐに手配いたしますので、こちらもよろしくお願いします。
ということで、再開場の第1回は、宣伝が主でしたが、これからは定期的とは言えないながら、「べらんめえ」をできうる限り、更新していくようにしていきますので、見てやってください。
▽お問い合わせ・ご感想は下記まで
愛育社 TEL:03‐3291‐8600 / FAX:03-3291-8607
日プロ大賞 E-mail: nichipro@yahoo.co.jp
[日本映画プロフェッショナル大賞公式サイト]